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お骨を干した日

一昨日、墓参りのついでに年会費を納めに行く。
車を買ってから気楽にお寺までいけるようになったのはうれしい。

♪わたしのお墓の前で泣かないでください~という「千の風になって」がブレイクしたのは夫が亡くなった年だった。自宅に仏壇があるのでお墓の前で泣くことはないが、こういう場所はやはり普通の場所と空気が違う。

実は今年の冬に墓の改築?をした。
敷地の回りの石が古くなり私の代で改築しなければいけない(そうすれば子どもたちの代までは大丈夫だろうと)思ったから。

その時に石屋さんが「奥さん、ついでなんでお骨の虫干しをしましょう」(!?!)と言う。
墓の中に入れてある骨壷の骨を出して骨壷をきれいにするのだ。
日にちを決めて立ち会った。
左から曾おじいちゃん、曾おばあちゃん、義父、義母、夫とビニールシートに壷とお骨を出す。
「骨も生ものなので酸化(炭化)して水が出るんです」と水を除き、古い壷はまわりが黒ずんでいるのでスポンジできれいにする。
こうなるとただの”物質”で”魂”は別のところにいると実感する。

並べたお骨は順番に歴史を物語り、夫のはまだ白くきれいだったのが悲しかった。

そんなことを思い出しつつ古いイチョウの下にとめた車に戻る。
この近所に小さなショッピングモールがあるので寄ろうと思いつく。
そこはフランフラン(雑貨屋)やダイソー(100円ショップ)がある。

フランフランは以前と比べてなんだがガチャガチャとものが置いてあるなと思いつつ、可愛い小物やハート型した小さな感触の良いクッションを手に取りなごんだ。
「さあ、気分転換したぞ」と再びハンドルを握った。
「Lifeちゃん(車の名前)、今度はもっと遠くに行こうね」
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by sakua3619 | 2008-07-12 09:27 | 日常の日々 | Trackback | Comments(0)

この世に何をしに来たのか考えつつふつうの生活してます


by sakua3619