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私に何ができるのか…

mikakoさんのブログを読んで思い出したことがあるのでこちらに書こうと思う。

何回か前の職場で一緒に働いていた正社員(私は派遣)の女性は近寄りがたかったので(こわかった)あまり話さずに一生懸命仕事をしていた。
少しのPCの入力ミスも言われ(私が悪いのだが)、「こんな歳の人に高い自給払って」なんて言われて唇をかんだときもある。

でも一年後くらいから少しづつ話し、彼女が夫と共にホームレスの支援団体の一員という事を知った。
彼女の生い立ちから(一人で苦労してきた)自分のライフワークとして土日の休みはおろか夏休み、正月休みはすべて彼らの元で炊き出しを始めとする雑用で働いていた。

「大変ね、お子さんはどうしてるの」「もう娘も年頃になって一緒に行きたくないって言うから一人で留守番よ」「なので、正月も一人でコンビニの弁当買って食べてる」
なるほど一つのことを続けるって犠牲も強いるのかと思ったのは私の思い上がりだ。
そのお子さんも一人ですべてをこなし、立派に大学に入学した可愛いお嬢さんになった。

私に出来たのは「カンパ」を渡すことと、クリスマスに自家製のケーキをつくり渡したくらい。でもケーキはすごくお嬢さんも喜んでくれて「わー人の作ったケーキ初めて食べる。お母さんこれ○○ちゃんのクリスマス会に持って行っていい?」
「えっ、それで持ってたの?(一日経ってるし)」と私。「うん、お母さんが作ったって言うと持ってった」おーたくましい。

彼女の話からホームレスの人々もいろいろいるんだとわかった。
遠くから出稼ぎに来て仕事がなくなり、そのまま帰らずそこにいついたり、バブルがはじけて会社から逃げてきた中小企業の社長、いわゆる売春していて歳をとり居場所がなくなって来た人、
一人ひとりみな違うという。家族がそれを知っている人もいるが、縁を切っている人もたくさんいるらしい。

私ごとだが、以前仲人をしたダンナさんの方が行方不明になった。みんなで探したら渋谷でホームレスをしていた。今までのところに戻りたくない。心配しないで、ここにいるから。とのこと。
ある時期仕事と家のことに挟まれすべてがいやになったそうだ。(私は生きていてよかったとホットした)

自分が意識して(ホームレスという)生活をしているうちはいいが、そのうち無気力になり病気になりどうでもよくなるという。その支援とは「生きる」ためにご飯をつくり食べてもらうこと。また支援する人たちが常に回りにいるということ。
彼女はそれぞれの生い立ちや性格を把握していたが、とてもクールで同情心というものを感じさせなかった。それは親が子どものわがままや甘えを立ち直らせるために分かっていてもオーケーを出さないという事に似ていたかもしれない。生半可じゃできないと私は実感。

その会社で私も彼女を含め、他の方からも学んだことはたくさんあった。

でも彼女はスタイル抜群なのに、全然化粧もしないのを見て「私も歳だからみなさんに不快に思われないようにしてるのよー。口紅つけてみたら?かわいくなるよ」とおばさん的お節介をした。
何日かたって「Aさん、この色おかしくない?」と言う。あら、口紅つけてファンデもしてる!
「いいよー!かわいいよー。顔が明るくなったし」と私まですごくうれしくなった。

マザーテレサが日本に来て、ホームレスの人が路上に寝転んでいるのを見て
この国は(経済的に)豊かかもしれないが、心は貧しいかもしれない。
そのような人々に無関心になる事は心の中に愛が枯渇していることです。
と言うようなことを言われた。
ホームレスばかりではなくまず自分の身の回りの人、いえ自分から愛することをしよう。

mahoさんのブログに「神との対話」からのの抜粋で

…あなたがたは、もっとも気高い人間関係では相手のことだけを考えるものだと聞かされて来た。ところが本当はあなたがたが、相手にばかり気持ちを向けることー相手にとらわれることーが失敗の原因である。相手が何を考え、期待し、計画するかはどうでもいい。大事なのは、その関係のなかであなたが何者であるかだけである…
とあったが私なりに解釈すると

自分に出来ることで無理をしないこと。相手にとらわれず素直に自分の気持を愛で現すこと…
Commented by maho at 2008-08-16 00:40 x
自分のブログに今日会った、具体的には何も助けられなかった子猫のことを書いて、こちらに遊びにきたら、タイトルがシンクロだなぁと思いました。私も今日の出来事を振り返りながら、mikakoさんの日記のことを思い出していました。
私は愛おしさと心配で一杯になるのに、子猫が病気を持っているかもとちょっと怖くて抱き上げることができませんでした(; ;)

でも無理して抱き上げて子猫にかまれたりひっかかれたりしたら、私は子猫にかまったことを後悔したかもしれない。

神の対話の文章の趣旨と少しずれるかもしれないけど、私にできる範囲のことをして無理に理想に沿わせないこと、素直に自分の愛をしめすということで、今日の自分にはOKを出そう。。。とsakuaさんの解釈を読んで思いました。ありがとうございました。
Commented by mikako at 2008-08-16 08:54 x
みんなつながっていますね~ うれしいです。ありがとうございます。
そう、自分にできることをやればいいんですよね。
sakuaさんの「口紅つけたら?」というアドバイスもケーキのプレゼントもすばらしい行動だと思います。きっとその方はお化粧する勇気がなかったのですね。sakuaさんにポンと背中を押してもらえて行動できたのでしょう。ある人にはあたりまえのことも別の人にはやりたくても簡単にはできない、ということが多々ありますから。
私は今、カラオケに挑戦中です!これもかなり勇気がいりました。
Commented by sakua3619 at 2008-08-16 20:49
mahoさん
そうですね、子猫ちゃんはそれでよかったのでは…きっとたくましく育っていくと思います。そういえば子どもが小さいとき何回も子猫を拾ってきました。私はかわいそうと思いましたが「元のところに戻しなさい。家にはネコがいるし、きっと他の人が拾ってくれるわよ」と言いましたが、内心辛いものがありました。でも自分たちの分(わきまえ)があるんですよね…
Commented by sakua3619 at 2008-08-16 21:03
mikakoさん
…ある人にはあたりまえのことも別の人にはやりたくても簡単にはできない、ということが多々ありますから…
↑ホントにそういうことありますね。私も背中を押してもらってここまで来たといっても過言ではありません。カラオケに挑戦中とか、私も行くチャンスを逃して現在に至ってます。今度ご一緒したいです(^^)

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by sakua3619 | 2008-08-15 22:10 | 日常の日々 | Trackback | Comments(4)

この世に何をしに来たのか考えつつふつうの生活してます


by sakua3619