ビデオや写真の事
2009年 11月 20日
昼間はお嫁さんと孫のレン君と二人の生活に慣れていているのだろう。私と会うのが久しぶりだったので、じっと顔を見てから思い切り泣かれた。
「最近人見知りするんですよー」とのこと。少しだっこしたら慣れましたが。
そこで昨日撮ったというビデオを見せてもらう。
今のビデオカメラは抜群の機能がついていてびっくりする。
息子がレン君を抱いて時々もちあげるようにすると「キャーキャー」と喜んで叫んでいるというもの。
それがづーっと続き、お嫁さんも笑いながらしゃべってカメラを回している。
なんという幸せな光景。
息子は今までにみたことのないやさしい顔になり、子供(赤ちゃん)もすごくうれしそうな笑顔。
なんのくったくもないとこはこのことをいうのだろう。
それをみているうちに私も昔おなじような光景の中にいたことを思い出す。
これからの人生がどうなるのかという不安はなかった。
ただ現実にこどもを育てるんだという意識。
守っていくという意識。
母から「あなたもお母さんになったわね」と言われた言葉。
それはただ物理的にお母さんになったのではなく、母の愛がどういうものだったのかを知り始めた時期だったのかもしれない。
むかし写した我家のビデオはsonyのため、ベータが多く、後のVHSだけになってから見られなくなった。
それがなぜか夫が亡くなる年に友人にたのみDVDに落しておいてくれたのだ。
私はむかしを懐かしんで写真やビデオを見るタイプではない。
すべて過ぎたことだから執着はしていないつもりだ。
でも思い出して一枚そのDVDを見る。
亡き夫がカメラを回して子供と亡きアニー(飼い犬)が原っぱで遊んでいる。それが延々と続き、アニーは大好きな軍手で遊んでいる。投げては拾いの連続。
そしてそれを見ているうちに、このことはもう過ぎて夢のようになったのだと実感する。いえまだどこかの平行現実の世界では続いているかも知れない…
写してすぐはわりと見るがその後はどこかにいってしまうビデオや写真。
心のどこかにしまってあるのだろうが、思い出す事はない。
でもふと思い出すと心の中のビデオカメラは回りだすのだろう。
かわいいお孫さんですね♪
昔撮ったビデオって本当に見ないですね。ご自身にお子さんが産まれてお母様から言われた言葉を読んでいて涙が浮かんで来ました。命のバトンがこうして受け継がれて行くんですね。素敵なお話をありがとございます。
今日は寒いですね~。人は子どもが産まれるとビデオや写真をうつす回数が抜群に多くなるみたいですね。
母、私、孫、その子どもと延々と続く命のスパイラル、その時その時大変だけれどいつの間にかバトンは渡っているのかもしれません…