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検査の日々とエンディングメモ

先日来の胆嚢筋腺症がどうのこうので結局摘出することにした。30年以上付き添ったポリープだけど、ここに来て右横腹が重く気分が悪いのが続いたから、もしかしてと思っていたが、新年早々の定期検診からの「気持ち悪かったら摘出したらどうですか」との言葉に押され(?)決心した。

15年前に子宮筋腫を摘出したときは若かった。でも子どももすでに高校生だったし、義理の両親とも同居していたので家のことは任せて入院した。もちろんずーっと温存するという方法もあったが苦しいまま生活するのがいやだった(人間その時になると辛いものだ)
あのとき摘出したのが「神の思し召し」だったと思っている。その翌年、夫の会社が倒産し、私もちゃんと働かなければいけなくなった(その時には体調は戻っていた!)

だいたい自分で「こうした方がいい」ときはそれに従う。白内障の手術をしたがキチンと左右が終わってから、母が脳梗塞になってしまって忙しい日々になっていった。今はこのお腹の痛みというか重さというのかは大したことはないが、私は元来我慢強いので結構進んでいるかもと受診した。
施設にいる母の容体は落ち着いているので今がチャンスかも知れないと思ったのだ。というわけで入院に備えていろいろと検査があったCT,レントゲン、血液、心電図は受診した当日全部したが、先日MRI、今日胃カメラを飲んだ。胃カメラが一番苦しかった。

MRIは呼吸をし続けるので疲れる。ヘッドホンからは「♫When I was young and listen to the radio waiting for my favorite song ~」とカーペンターズのメロディがガンガン流れてくるし。多分息をすってはいてるうちに寝てしまう人もいるので覚醒させているのだ。
今回この新しい病院はどこでも静かに音楽がかかっていた。血圧を自分で図る時に待っている間「ジムノペテイ」が聞こえてびっくりした。その場にあったゆっくりしたリズムの音楽は気持ちをリラックスさせてくれるね。

MRI検査室の壁には「青空にひまわり」という壁紙がはってあって心を少しでも落ち着かせるようにしているのだなと感じた。対応する人は事務的だったけど。この病院の壁の絵はモダンな抽象画で見ていてあきず、かえって人間的な絵よりいいんだなと思った。
胃カメラは大昔にした事があり、痛くて辛かったが、今回も同じ。いくらパイプが細くなっても口から胃の中まで入れるんだもの。麻酔は口内からでお腹まで行っていないと思うのでゴソゴソパイプがうごめいていくさまがわかります(笑)

あー後は入院を待つばかり。早く終わって退院したい。そしてゆっくりと温泉入りたいという希望的観測が渦を巻く。人生短いけれど、病気の時が全然ないという人もいないだろう。重篤でなければそれを転機とし、また新しく自分の時間の切り開いていくようにしたい。でもすでに高齢者の仲間入り。
何かあったら自分の意思をどうするかしっかり伝えていかなければ。私は書いてコピーして子供に渡すつもり。
クロワッサン2月10日号の「これが私のエンディングノート」の樋口恵子さんの記事を参考にさせていただこう。これから自分なりにアレンジするつもり。

医療関係者 周囲の方へお願い
      本人住所 氏名
私がもし回復不可能な症状になりました時は、苦痛除去の目的を除いては医療行為(外科手術、気管切開、経管栄養、胃ろうなど)をとらないで下さいますようお願い申し上げます。
この願いは、家族や周囲に迷惑をかけたくないという配慮よりも、私自身の死生観にもとずくもので、まことにわがままでもうしわけありませんが、文字通り一生の願いとしてお聞きいれくださるようお願いします。
本文は長女(名前)及び何人かの親しい人にお預けしております。
     作成年月日 氏名サイン 印鑑

というもの。樋口さんは娘が一人で医師でもあるので通じやすいと思いますが、私のように子どもが三人いると三人三様だと思いますがその旨も書いておいたほうがよいでしょう。我が家は三人兄弟で私が一番上、あと弟二人ですが、母の施設までの状況は話し合ってきました。ただ延命の意味がイマイチよくわからずここまで来たので私の時は最後の花を咲かせてもらいたいと(笑)思っています。


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by sakua3619 | 2016-02-10 22:44 | 日常の日々 | Trackback | Comments(0)

この世に何をしに来たのか考えつつふつうの生活してます


by sakua3619