先日草津白根山が噴火したニュースを知り驚いた。湯釜の方は私もツアーで行って、その美しい色を覚えている。山の上から周辺を見て、ここは冬になると雪に埋もれて真っ白になるのだろうと思ったものだ。
そのニュースは何度も流れているので見た方もいると思うが、リフトに乗って噴火に遭遇した男性が設置してある電話で事務所らしいところに切迫した声で回りの様子を知らせ「絶対に助けて下さい」と言った後、家に電話して様子を知らせびっくりしている父親と話し、最後に「愛してる」と伝えたのを聞いたとき、胸がいっぱいになった。
この男性はまだ若い、学生かもしれない。なんと落ち着いていることか。身の危険を感じ自分のこれからに「もしかしたら」を感じて最後に「愛してる」と言ったのだ。
普通、その年代の息子と父親というのは表面的にはそんなに親密な関係ではないように思える。個人的なことをニュースで見て言うのは申し訳ないが、このお二人は日ごろからいい関係なのだなあと感じた。それとも今は普通に日常的に「愛してる」と言っているのかしら?
私たちの世代は気楽にこの言葉が出てこないが、彼は自然に出てきて言わなければとその時言ったのだ。とても自然で感動的だった。後でリフトに乗っていた人は全員無事に下山したと聞いてほっとした。(下は湯釜)
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